お節介かお互い様か、台湾でのお互い様

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◆ストーリー
台湾はお節介の国です。
子どもに靴下を履かせず100メートルも歩けば、5人のおばちゃんに「寒いよー」と言われ。
一人で二人の子どもを連れていると、「あんた凄い!おばあちゃんはどうした?」と言われ。
正直「ほっといて」と思うこともある。
でも、凄いって言われると鼻が高いし、子育てをしていて孤独になることもない。
 
今年の1月のこと。
大混雑の公園で遊んでいた我が子は、滑り台に登ったはいいが、怖いと泣いていた。
赤ちゃんを抱っこしている私が行こうにも、あまりにスリリングな場所。
「一緒に滑ろう」と声をかけてくれるお兄ちゃんがいても、動かない息子。
ついに、別のお母さんが「赤ちゃん抱っこしておくから、助けてあげて」と言ってくれて、
見知らぬ人に赤ちゃんを託し、事なきを得た。
とにかく、台湾では、他人と関わる。
お節介って、自分の枠をちょっと踏み出すことだなと思った。
助けてもらったら、助けたくなる。お節介の循環。
こんな姿を見ている子どもは、他人にも手を差し伸べられるようになる。
きっと、反射的に。
 
◆審査員コメント
ちょっとお節介すぎるかなというくらいの関係性が子育て世帯だと子供を介してやりやすいのかなと思いました。
台湾の事例を子育て世帯のみなさんにも知っていただき、日本でも子育て世帯から関係性を取り戻す、他の人とどんどん繋がる、声をかけるということがもっと広がればよいと思っています。
そのきっかけとなる勇気をいただく他の国の事例でした。ご紹介ありがとうございました。
 
◆受賞者コメント
皆さまの投稿で、0~5歳の子共の数が、LGBTQの人口よりも少ないことを知りました。
だから、その年齢の子育てをするママも、マイノリティだと。
私が滞在していた台湾では、自身がマイノリティであっても無くとも、そんなことは気にせず
声をあげる国だと体感しました。
そして、その背景には声を上げたら応じてくれる経験、普段から見知らぬ人と声を掛け合う経験が蓄積されているのだと。自分という範囲を少し越境して、積極的に他人と関わる。
それが習慣化すると、声をあげることのハードルも、それに応じることのハードルも下がります。
そうやって、日本でも、お互い様がもっともっと広がっていくことを願って、文章を書きました。
この度は賞をいただき、誠にありがとうございました。