日々お互いさまで賞

 
◆ストーリー
私は、自分が行き慣れた場所しか行くことができません。
車椅子で迷惑をかけるのが怖いからです。
でもこの度、私に魔法のことばができました。それは「おたがいさま」。
「おたがいさま」の魔法にかかったのか、気持ちがとても軽くなって、外出への怖さが減りました。
それは、私のブログにコメントを下さった方々からの、温かい言葉のおかげです。
車椅子で幅をとったり、道を譲っていただいたり、迷惑をかけて申し訳ないと思っていました。
でも、実は「失礼します」「ありがとうございます」と、御礼やお詫びを言うことで大丈夫だということ。
ぶつかったり、足を踏んでしまっても、謝れば大丈夫だということ。
誰でも、大きい荷物を持っていたり、うっかり足を踏んでしまうこともあるので、みんな "おたがいさま"  であること。
皆様からのコメントで、気持ちが本当に軽くなりました。目の前が明るくなりました。
「おたがいさま」それは、温かく、優しく、いろいろな思いがつまった言葉です。
 
◆審査員コメント
おたがいさまという言葉を日々体現されていて、お互いさまという言葉の本当の意味を感じさせてくれました。 急に車椅子生活となり、迷惑をかけるのが怖くなる。 それでも迷惑をかけたくない気持ちを超えさせてくれた「お互いさま」という言葉。 誰もが障害を持ちうるという思いが、ネット上でも「お互いさま」の素敵なメッセージ交換になっていて、優しい気持ちにしてくれます。 私も日常に隠れている「お互いさま」と言えるチャンスをこれから逃さないようにしたくなりました。 これからも日々の「お互いさま」を生み続けてください。
 
◆受賞者コメント
この度はこのような素晴らしい賞を頂き誠にありがとうございます。 私はたまたま日常で起きた一コマを制作活動の場で綴っただけでしたので、まさかこのような素晴らしい活動をされておられる素敵な方々の目に留まるとは夢にも思っておりませんでした。ですので、連絡を頂いた際は驚きと喜びで体が震えてしまいました。 今、こうして審査員特別賞の『日々お互いさまで賞』という素敵な賞を頂くことができ大変嬉しく思っております。 これからも、何気ない日常の中において、日々、「お互いさまの思い」を心掛けていきたいと思います。 この度は誠にありがとうございました。