お互い様は、恩返しのリレー

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◆ストーリー
息子が1歳の頃、育休から復帰した私は、絶望していた。
通勤だけで往復3時間。綱渡りのようにこなす日々。
そんな時、ファミリーサポートという取組みを知った。育児の援助を受けたい人が、応援したい人に、送迎や預かりを依頼できる会員組織。行政が間に入っているので安心で、何より会員の方々が温かい。息子は、ファミリーサポートさんによく懐き、私自身も、だれかに頼ることで、時間と心の余裕を取り戻していった。
ある年のクリスマスのこと。「ママ。おばちゃんからプレゼントだよ!」と渡されたのは、付箋紙が貼られたドリップコーヒー。”いつもお仕事ご苦労様です” 温かいメッセージだった。
お世話になっているのは、こちらのほうなのに…。嬉しくて、涙がこぼれた。
 
このクリスマスの出来事をきっかけに、私は、教師と社会人の経験を活かして、こどものための学びの場をつくる夢を、ここ、”鴻巣”で実現したいと、強く思うようになった。
そして、”こどものための場所LOUPE”を開校した。
振り返ってみると、絶望を希望に変えられたのも、夢を実現できたのも、ファミリーサポートさんをはじめとする、地域の支えがあったおかげ。
今度は私が、地域のこどものたちに届けたい。
私にとっての「お互い様」は、恩返しのリレー。
 
◆審査員コメント
きっと、ファミリーサポートのおばちゃんも、息子さんの笑顔に、生きる喜びを感じたのではないだろうかと推察します。
「お互い様」は恩返しのリレーであり、幸せというバトンが繋いでいくんでしょう、きっと、遠くまで。ほんとうに、おめでとうございます。
 
◆受賞者コメント
このような貴重な賞をいただけて、非常に嬉しいです。誰かに手を差し伸べてもらったとき、「ありがとう」という言葉だけでは足りないな、ということが多々あります。そんなときに感じる温かな気持ちを、別の誰かに届ける。小さくても言葉や行動に移していくことが、恩返しのバトンリレーに繋がるのかなと思います。 ヘラルボニーさんが仰ったように「幸せのバトン」が遠くまで繋がり、おんがえしの輪が広がっていく優しい世界になるといいな、と心から思います。